「なら花火とかどーよ!ここの海花火おっけーみたいだしさ」
泉のお兄さんが看板を見ながら提案してくれる
花火か、去年は愛一と一緒にしたっけ
「兄ちゃん花火持ってきてんの?」
「え、持ってきてなーい」
「じゃあ私買ってきます。ちょっと先にコンビニあったはずなんで。…ぁ、花火するって事で良いのかな?」
言ったものの、する事になったのかがまだ確かではないと気づいたのかクイクイと泉の服の裾を引っ張っている
なんつー可愛い事を…
「いいんじゃね?俺もしたいし」
「俺もしたい!」
「私もー」
「じゃあ決定だね」と凛さんが自分の鞄からペンと紙を出し、紙を人数分に細く破りだした
「はいこれ引いて、先には役割が書いてあるから」
凛さんの手の中で先が隠れてあり、出ている所を1人づつ掴む

