「ありがと…」


「ん」


ギュッと手を握りそのまま2人で歩いていく


「きゃあー!」


「お面かぶってるだけだ」


「いやぁー!」


「水が落ちてきただけだ」


「うわぁー!」


「誰かが壁叩いてるだけだ」


「うわぁっ!」


「出口だ」



外に出ると入口にいたお兄さんが笑顔で懐中電灯を回収し、その向こうにはお兄ちゃんや愛達がいた



「お帰り桜ー。お前の声ここまで聞こえてたぞー」


「咲人の言う通り、結構聞こえてたな」


いやいや、あれで叫ばないとかおかしいでしょ…



このお化け屋敷でわかった事。

蛍はいつでも冷静だった。