「気持ち良かったぁー。お兄ちゃんお風呂空いたよー」


「相変わらずなげーよ。30分だぞ、俺は15分で終わる」


「んなの知らないし、女の子は長風呂好きなんです」


そーですかー、っと適当に流され、目の前で上の服を脱ぐお兄ちゃん。


「向こう行ってからやってよ。」


「何で、兄妹だろ」


礼儀って物があるでしょうが…


「あっ、そう言えば、蛍君と話せた?」


そのニヤニヤ顔がもう「どうせ緊張したんだろ?」って
言ってるのは気のせいかなぁ?


「この私が初対面の人と緊張しないで話せるとでも思ってる?」


「だよなぁー!コミュ障の桜が出来るわけないよなー!でもお兄ちゃん、蛍君の事蛍って呼び捨てに呼んでるのは成長したと思うよ?」


ほんと、追い詰められないと出来ない私って…

お兄ちゃんの代わりが身近にいたらその人に頼んでるよ?だけどいないんだもんなぁ。


「はいはい。私部屋いくからね、バイバイ」


「おう、じゃな」