…その手がありましたか……


「私達先行っとくから、桜ちゃん達は後でおいでねー」


「あっちょっと!」


仲良く足を並べてお化け屋敷へ向かった3人。

そして残された4人。


「…行かなきゃダメ?」


どうしても行きたくない。お化けが人だってわかってても行きたくない。

この怖がりのせいでホラー小説が書けない春野桜です。


「俺は桜と行きたいけど…」


あー!そんな可愛く言わないでよ!蛍となら良いかなとか思っちゃうじゃん!


「後クオリティー低いかもしんねーしさ」


クオリティー…確かにそんな高くはなさそうだけど…


「…じゃあ、行ってみようかな」


「そう来なくっちゃ!はい、春のパーカー」


投げられたパーカーを受け取りそれを羽織る


「どうチーム訳するの?」


「そりゃ俺と美作、春と泉だろ」


「そりゃそーよ」


そりゃそーか。