彼は私のただの助手!




水着に着替え更衣室を出ると既に蛍達は着替え終わっていたらしく、ビーチボールで遊んでいた


「おっ、女子達が来たぞー」


「さすが男子、着替えが早いなー」


「まぁな。…あ、と…似合ってんじゃん。美作の水着」


耳の黒いピアスを触りながら言ったのは隼だ。


…ん?これってもしかして…


チラッと愛の方を見ると、ほんのり頬が赤くなっている



「もしかするかもだねー」


隣りにいる凛さんが、自分の顎に手を添えニヤリと口を歪ましながら言った。


「あ、ありがと……って、私の事は良くて!」


「わっ」


「桜の水着はどうよ!」


肩を捕まれ愛の前で気をつけの体勢にさせられる


蛍はなんて言うかな…返事ないかな…


あれこれ考えていると頭の上に大きな手が乗っかった


「んな顔すんなって。桜が似合わないわけがないだろ」


にひっと白い葉を見せて笑った


ほんっと、蛍はずるいよ