彼は私のただの助手!



それから少し長い時間、後ろの2人に説明をした、

私が作家な事も、凛さんが私の担当さんの事も、蛍が私の助手の事も、全て



「なんで隠してたのよ!」


「そうだよ!なんで隠してたんだよ!」


愛も隼も後ろから身を乗り出して怒ってくる


「別に隠すつもりは…」


「はーい1番後ろのお2人さん。身を乗り出さないで下さいねー。バックミラーにあなた達しか映りませーん。」


私の声が慧冴君にかき消されてしまった。

慧冴君の言う事を素直に聞き、愛達は体を引っ込めた


「おっ、着くぞー」


凛さんの楽しそうな声に釣られ、皆の視線が前に集まる。


その目線の先には、青く、太陽に照らされキラキラと輝く海が見えた。


「うわすげー!」


誰よりもテンションが上がってるのは、常にテンションが高い隼