ドアを開けようとすると、蛍のお兄さんが開けてくれた


「あ、ありがとうございま、す……何でいんの」


後ろには愛と隼、真ん中の奥には私の兄、咲人が乗っていた


「いや、俺はただ慧冴に来いって言われて…そんじゃ凛さんもいて…」


ん?凛さん?


運転席には慧冴さん、蛍のお兄さんが座っていて、助手席には昨日会ったばかりの凛さんが


「凛さん!?何で!?」


「あれ?桜ちゃん凛さんと知り合い?」


「いや、知り合いもなにも…」


「私の先生だよ」


「「先生?」」


お兄さんと愛と隼の頭にははてなマークが沢山。

そりゃそうなるよね。年上の女の人と知り合いで、それもその人は私を先生と呼ぶ。

混乱するのは当たり前だ。