「え!凛さんいいですよ!」


「遠慮しないの。今日は私が無理やりついてきたも同然なんだから」


「そんな事無いですよ!後私お母さんからお金預かってますし!」


自分の財布からお金をだそうとするとペシッと額にデコピンをくらわされた。


「今日桜ちゃん徹夜して頑張ってくれたんだから、これくらいさせて。そのお金は明日の為に取っときなさい。…すいません、お会計お願いします」


「かしこまりました。」


凛さんのお金がレジの中に入った

徹夜したのは私がちゃんとしなかったからだし、それは作家にとっては当たり前のこと。なのに凛さんは私の事を褒めすぎだと思う。


お会計が終わり袋をはい、と渡される


「余計な事を考えないの。桜ちゃんはもっと甘えた方が良いよ?」


「甘えるのは苦手なんですよ…」


甘えたらどうしても相手に悪いと思うし、自己中心的だと思ってしまう。

だけどそれは私の間違いなのだろうか。