それはマネキンに着せられていなければ、手前の目立つ所に置いてあるものでもない、奥の方にあったもの。


水色の水玉で、下はビキニだけどその上からキャミワンピを着ればビキニは隠れる。

足は出るけど派手じゃなく、私でも着れそうだった。


「これならビキニの上から着れるし、肌の面積も少なくなるから日焼けも少しは抑えれる。ど?」


「いいですねこれ!」


「これにターコイズのネックレスしたら似合うと思うよ?」


ターコイズ、家に1つ茶色の革で作られたネックレスがあったはず。あれならこの水着にも合いそうだ。


「この水着には白のビーチサンダルが合うな。…これとか?」


「いいですね!可愛いです!」


それからビーチボールにレジャーシートなどを籠に入れお会計。


レジの人がバーコードを読み取ると、電子表示の値段がだんだん加算されていく。

全ての値段が表示されお金を出そうとすると、凛さんが当たり前のようにお札を出した。