「だって、蛍君と会うまではあまり学校の話ししなかったじゃない。だけど今は友達もできたみたいたし、明日プールかどっか行くんでしょ?」
「うん、海ね。どうやっていくのかはまだ決まってないけどね」
確に蛍と出会ってから色んなことが変わった。
蛍と出会ってから愛とも隼とも友達になれたし、こうやって夏休みを友達と遊ぶのも、言われてみれば初めてかもしれない。
「確に蛍のお陰で色々と変わったかもね」
「一昨日は蛍君と楽しそうだったもんね。あっ、昨日ね、慧冴君が持ってきてくれたケーキ。美味しかったわぁ」
「慧冴?そんな人来たっけ?」
初めて聞いた名前だ。昨日そんな人……あっ!
「蛍のお兄さん!?」
「そうよ?泉慧冴(イズミケイゴ)君。昨日来たでしょ?可愛いくて美味しいケーキ持って。美味しかったって伝えといてね」
泉慧冴、そう言えば今まで「お兄さん」としか呼んでなかったっけ。名前も聞いてなかったなんて、すっごく失礼な事しちゃったな