〆切の日。
凛さんが家に原稿を取りに来てくれる日
余裕で終わると思ってた…思ってたのに!
いつも通り徹夜です…
「……終わった…」
壁に掛かっている時計を見ると朝の5時
…死ぬ
死にかけながら下に降りるとお母さんが起きていた
「あらおはよ。今日すごい早いわねぇ」
お父さんのお弁当を作るためキッチンで料理をしている
「今から寝るの…」
「あらっ!なにしてたの?」
フライ返し片手に怒ってくる
油が飛ぶって…
「何って、原稿…今日〆切で……死にそ」
途切れ途切れで言葉を繋ぐ
「死なれたらお母さん困るわ!」
そりゃ困るでしょうね…
「とりあえずお茶頂戴。飲んで寝るよ」
椅子に座って欠伸をする