この水族館の展望台は2つあり、1つはエレベーターと階段で登る展望台。
もう1つは階段だけで登る展望台。
階段で登るのはしんどく、だからなのか人が1人もいなかった。
息を切らしながら上までたどり着いた。
手すりに手をかけ下を見ると、まだライトアップの時間ではないのか下は暗いままだった。
「逃げてきちゃった、な……」
今日1日萩野と一緒にいたけど、萩野はやっぱり優しい奴だ。
昨日のお礼で今日は1日過ごしてくれたし、バッティングセンターの怪我もすぐに消毒してくれた。
さっきも多分、私が見えないから抱えてくれたんだと思う。
けど、そんな事、好きな人にしかやっちゃいけないんだよ。
夜にイルミネーション見るのも、好きな人、特別な人としか来ちゃいけないんだよ。
そうじゃないと、相手に期待させちゃうから。
忘れようと思っていても、忘れられないから。

