いつものおちゃらけた萩野とは違い、その真剣な横顔につい目を奪われてしまう
ついずっと見てしまいボールが私の目の前を通る
あっ、私も打たなきゃ
ボールを目で追いバットを振る
「キャッ!」
振ったバットがズレボールが親指にかすってしまった
「美作!?大丈夫か!?」
バットをほおり投げて、隣にいる私の所に来てくれる
「大丈夫だよ、かすっただけ…」
「大丈夫じゃねーだろ!ちょっと見せろって!」
ネットをくぐり椅子に座らされ、萩野が私の指を手に取る
けど本当に大した事ではなく、少し擦りむいているだけ
「血出てんじゃん、ちょっとおっちゃんに貰ってくるわ」
と走ってどこかに行ってすぐに戻ってきてくれた
手には消毒液と絆創膏、自販機で買ったのか水を持っている

