それから少して頼んでいたものが来た。

何頼んでくれたんだろ


「どーぞ」


「わっ、可愛い!」


私の前に置かれたのはカプチーノ、それも泡には絵が描かれてあった。

いわゆるラテアートと言うものだ。


「くまさん!」


「桜苦いの苦手そうだなぁって思ったから。その絵は兄ちゃんが」


「可愛い!でも飲むのもったいないなぁ…」


くまさんの横には蜂蜜が書いてあった。

お兄さんラテアート出来るんだぁ、すごいなぁ


「また来てくれたらいつでも作ってあげるよ。けどちゃんと飲んでね?」


「はい!ありがとうございます!」


もったいないなと思いながらもスプーンで混ぜ、1口。


「甘い…おいしー!」


「良かった、甘すぎたらどうしようかと。」


蛍の手元を見ると真っ黒。

ブラック…大人だ……


「あ、そうだ、大事なこと忘れてた、助手の仕事ってどんな事したらいいの?」

俺に出来ることなら何でもするけど、っと言ってくれる蛍。

…すっごく言いづらい……

だけど言わないと先に進めないし…


「えっと、して欲しい事は……」