「ごめん、ありがとな」


「なんで萩野が謝んの」


公園のベンチで2人で座る

号泣、とまではいかないが美作の前で泣いてしまった

だけど、なんか気持ちがさっきよりかはスッキリした気がする


「これからどーしよっかなぁ」


溜息混じりにそう言った


「どうしようって、萩野はいつもの萩野で良いじゃん。まぁ桜の事だから、すぐ萩野が気分落ちてるのわかると思うけどねー。あの子周りの事はすぐわかるくせに、自分の事と恋愛の事は鈍いのよ。漫画のヒロインとおんなじよ」


ポンと肩を叩かれる

だよな、俺は俺だよな。


「ま、頑張りなよ。しんどい時はいつでも頼んなさい。」


美作はスッと立ち、それにつられて俺も立つ

公園の時計を見ると11時を過ぎている