「あっ、いたいた。桜ー!」


美作の大きな声が聞こえ、そのまま真っ直ぐ進む


「おっ、もしかしてもしかしちゃったりする?」


俺達の手を指をさし、ニヤニヤしながら言われる


「あぁ、付き合った…よな?」


「えっ!?うっうん……」


あぁ、その真っ赤な顔。他の男の前でしてほくないなとか思う俺はどんだけ欲深いんだろう。


「桜よかったじゃん!おめでとう!」


わぁーっと桜を抱きしめテンションが上がる美作。

だがこの中に1人。最初とテンションが全くと違う奴がいる。


萩野だ。


「…やったじゃん春!じゃあこの綿菓子あげるー」


「綿菓子!ありがと隼!」


棒に巻きついている綿菓子をちぎってあむっと食べる。


「じゃあそろそろ帰りますかー。時間も時間だしね」


「だな!帰ろ帰ろ!」


皆で駅まで行き、別々の駅で降りる


「私達この駅だから降りるね」


「あぁ。またな」


「またね桜ー!」


「うん!バイバイ愛!隼!」


胸の前で手を振り、扉が閉まる。

扉の向こうには手を振る美作と萩野。


「桜」


「ん?」


「……家まで送る」


「うんっ」