なに焦ってんだよ…
萩野と桜が仲良くなってるの見て、勝手に妬いて、挙句の果てにはキスまで……
「桜…さっきはごめん…」
「え?」
後ろ髪を触り、まだ打ち上がっている花火を見上げながら言った
「その…キス、の事」
「あっ…あれは気にしないで!その……恥ずかしくて、びっくりしたけど……」
最後の方は小さくて、うまく聞こえない。
だけど、内容は桜の顔を見たらすぐわかる
「けっ、けど!…けど…蛍の事好きだから…嫌じゃなかったよ?」
「っ…バカ…それさっきも聞いた」
頭をガシガシ撫でてやる
天然には勝てねーよ
「わっ私達って、さ…あの…」
下を向き、もじもじしている
だから続きを言ってやる
「付き合えたと、俺は思ってる」
桜からも好きだと聞いている。
キスも嫌ではないと言われた
これで振られたら俺、多分死ぬぞ