私達が向かった先はおしゃれな喫茶店だった。


凄いおしゃれなお店…


蛍が扉を開けてくれて、それと同時にチリンチリンと可愛い鈴がなった。

奥の2人用のテーブルに座る


「桜何する?」


「えっ、えっと…」

普段コーヒー何か頼まないし!

だからと言って適当に選んで苦いのだったら嫌だし…


「桜は甘いのがいい?」


困っていた私に気づいたのかそう聞いてきた。


「甘党です…」


「んじゃ俺がおすすめの教えてあげる」


そう言ってベルを鳴らした。


「おっ、蛍、彼女か?」


「えっ」

お盆を持った定員さんが急に蛍の名前を言った。

常連さんなのかな?


「ばっ、ちげーよ、昨日兄ちゃんが言ってた小説家。ここで話そうって思ったんだよ。」


「おっ、お兄さん!?」


「あ、まだ言ってなかったっけ?ここ、俺の兄ちゃんがマスターなんだ。」

言ってないよー、知ってたら挨拶ちゃんと出来たのに!!