俯きがちで歩く2人。
はたから見たらどんな風に映るだろうか。賑やかで楽しい祭りなのに、この2人だけは何も話さず歩いている。
変な光景だ。
ふと顔をあげると
「あれ?蛍?」
どうしよう…もしかしてはぐれた……
キョロキョロと周りを見てみるも、そこには知らない人しかいなく、蛍の姿がどうしても見えない。
「キャッ!」
人が多く、私が小さいせいで色々な人とぶつかる
蛍…どこ……あっ!電話!
電話をかけ耳に当てる
「……出ない…なんで…」
多分たくさんの人が電話をかけ、混雑しているのだろう。
どうしよ…このまま見つからなくて1人になったら……
こんな時、背が高かったらもっと見つけやすいんだろう。

