お互い反対方向に進み、家へ帰った。


「ただいまー」


玄関で靴を脱ぎ、まっすぐリビングへ向かう


「おかえり桜。いい浴衣あった?」


晩御飯の用意をしていた手を止めてくれたから、袋をはいっとわたす


「あらっ、朝顔じゃない。淡い紫色がいいわねー、明日はお母さんが着付けてあげるわね」


「うん!あ、明日、門限何時?」


「んー…お父さんに聞いてみたら?」


ソファーでビールを飲んでいるお父さんをチラッと見て、子供みたいな笑顔で言われる

お父さん、絶対短いだろうな……


「ねぇ、お父さん」


ゴクッとビールを1口飲んで「なんだ?」と声だけ返事を返してくる


「あの、さ。明日の門限なんだけど……何時までいい?」


そして、たっぷり間をあけて


「その、蛍君って男の子に送ってもらうなら、何時でもいい。」


「ほんと!?」


「でも12時までに返ってくるんだぞ」


「うん!ありがとう!」


そのテンションのまま部屋に上がり、愛に連絡を入れ、返信を待つ。


・。♪*+o・。♪*+o


“明日は7時に現地集合ねー、あ、入口で待ってるからー”


そう書いてあった。

あ、この事を蛍にも報告しないとなんだよね