「今日はありがとう!また明日ね!」
「うん!また明日祭りでー!」
空がオレンジ色になり、私達は駅前で分かれた
久しぶりに厚い靴を履いたせいで足が痛いく、途中の公園のベンチで休む事にした
「疲れたぁ…」
手に持っている鞄と、浴衣などが入っている袋を隣に置く。
今日は楽しかったな。
愛のファッションセンスはすごいと思うなぁ
私好みの浴衣を1発で当ててくれたんだもん
子供のいない公園で1人、赤い夕日をボーッと見つめていた
「春?」
後ろ植木の影から声が聞こえ振り返った
「萩野さん?」
春って呼ぶのは萩野さんだけだ。
萩野さんは入口から公園に入って「久しぶり!」と明るく挨拶をしてくれる
「LIMEでは隼って呼ぶのに会ったら呼んでくれないの?」
あ、すっかり忘れてた
「ごめん、忘れてた」
「ほんとだよ。で、こんなところでどうしたの?」
「え?あぁ、足が痛くて。厚い靴履いてきたから。」

