泉さんの笑いがやっと止まり、はぁーっと息を吐き出した
「改めまして、俺、泉蛍(イズミケイ)、敬語は無しで呼び捨てで頼む」
「私春野桜、えっと…何て呼ぶ?」
何て呼ぶ、初めて聞かれた、とまた笑われた。
ほんと、この性格直したい!
「んじゃ桜って呼んでいい?」
「うん。あ、蛍って私に何するか聞いてる?」
「小説家の助手になれるぞって兄ちゃんに言われたけど、何したらいいのかとかはまだ……」
キーンコーンカーンコーン
そこまで話したとこで予鈴がなってしまった。
「放課後空いてる?」
「うん」
「んじゃ放課後どっか店で続きはなそっか。教室で待ってて」
「はい」
急遽そう言う事になってしまった。

