斜め前の席のキミ



「、えと、ごめん…なさい。
そのぉ、えーっと、みんなが! そう、みんながそう呼んでるから……私まで、みたいなー? ハハっ」

「ふぅん?」


うっ。 なんか疑われてる?

ごめんなさい。


心の中でずっとトウマくんって呼んでました!

なんて言えないよぉ

そんなの言ったら私近づきたくないやつ決定!?


「ま。そっちのが嬉しいけど。」

「っ、」


今度は、私が頬を紅く染める番。


なんでそんな勘違いさせるような事ばかり言うのかな

もうこれ以上好きになっちゃダメなのに。

トウマくんのこと、知れば知るほどんどん好きになっちゃう


「さて、と。
ホントごめん。いきなり連れ出したりして。俺さ、一回気にしだしたら分かるまで気が済まないタイプなんだ」


立ち上がったトウマくんは、私の大好きな優しい笑顔で言った。


「教室行ったりしたら、なんとなく立花さん逃げそうかな〜と思って、拉致っちゃって。マジでごめん。

でさ、もうひとつ。ホント申し訳ないんだけど。
学校戻ってから……先生に一緒に怒られてくんない?」


イタズラっ子のように笑ったトウマくんを見て、私も笑った。



昨日まで、こんな日が来るなんて思いもしなかった。

私にとって、人生で一番の大きな進歩。


昨日、初めてトウマくんと会話らしい会話を交わした。


そして今日、学校に来る否やトウマくんに連れられて、昨日よりもっと。


好きになった。


諦めようなんて思ったけど、やっぱりそんなのムリ。


私はセイサちゃんには到底敵わないけど、私なりに頑張ろう。


もしかしたらの、1パーセントを信じていこう。


そうすれば、少しでも、

トウマくんに近づけると思うから。