その心配は全然必要なかったようだ。
困惑している私をよそに彼は笑うのをやめない。
なんなんだこの人……。

「何なんだとは、失礼だな」

え?なんで思ってることわかったの!?
まさかエスパー!?

「さっきから口に出してるぞ?」

あ、そういう事か……

「って、え!?うそ、恥ずかしい!」

私は羞恥心に見悶える。


「あー。悶えるとこ悪いんだがそろそろ起きてくれないか?」

「え?…あっ。ごめんなさい!」

今の私は彼の膝にダイレクトに乗っかってる感じになっている。
慌てて私は彼の上から起き上がった。