キミのために。

『永原は、モテるだろう(笑)』
『はい?』

いきなり何を聞くんだ。
この教師は…(苦笑)

『別に…まぁ告白は何回かありますけど…』

『そうだろうな…永原はかなりのイケメンだろう(笑)』
『…(苦笑)』

ノーコメントで…(笑)
…変わった先生だなぁ…。

そんなふうに話していると、教室に着いた。

『緊張しているか?』
『してませんよ』
『おっ頼もしいなぁ』

…あっそ…。

『まぁ、いい子ばかりだと思うから、落ち着いたら大丈夫だ』

そう言いながら、先公はドアを開けた。