恋色シンフォニー


三神くんは最初に私の身体を丹念に調べ尽くしていたので、2回目は容赦なかった。
思いっきり肉食系じゃないの。詐欺だ。

「も……ムリ……」
「まだ、だめ」
「おねがい……」
「シンフォニーを弾きながら、クライマックスで、気持ちよすぎてこのまま終わらなければいい、ずっと弾いていたい、って思うこと、あるでしょ。今そんな感じ」
「わかるけど……っ、もう、ほんとに……っ」
「やっぱりわかってくれると思ってた」
「もうっ、先に」
「だめだってば。一緒にいくの。シンフォニーは基本みんなで一緒に終わるんだから」
「許して……もう……限界……譜面の残り、ありません」
「仕方ないなぁ。じゃあ、いくよ」


理性が吹き飛ぶ。
何も考えられなくなる。


そして。
今まで味わったことがない、とんでもない快感が身体を走り抜けて、悲鳴をあげた。
高みに放り投げられ、落ちる感覚に、また悲鳴をあげた気がする。