……と思ったとき、三神くんと派遣の女の子がやってきた。
「橘さん……すみませんでした……。私のミスで……」
派遣さんが真っ青な顔をして頭を下げる。
「まあ、何とかなりそう。お客様にも店にも迷惑かけることなくてよかったわよ。今後気をつけてもらえれば」
「申し訳なかった」
三神くんも頭を下げる。
うん、自分のミスじゃなくても上司が謝罪する、これで気持ちも少し晴れるというもの。
「人間は間違えることあるんだから、それを見越した仕組みを作ってよね。今回私の部門だけだったからよかったけど、他のバイヤーに迷惑かけないで」
「早急に改善策をとるよ」
「よろしく」
