ダイニングに姿を現し、早瀬さんを見て固まっている。
「……どうも。打ち合わせ、11時からのはずじゃ……」
「悪いわね。仕事の都合で時間変更してほしくて電話したんだけど、出なかったから。彼女が来てるとは思わなかったのよ」
「彼女ではないです」
私は咄嗟に否定。
「あらそ?」
早瀬さんは不思議そうに三神くんと私を見比べる。
美人の目ヂカラにドキドキしてしまう。
近くで見ると、ますます美人だなぁ。
凛々しくて、かっこいい系の美人。
今日は濃いブラウンのパンツスーツ。
長い髪は後ろでまとめられている。
「ねえねえ、定演のとき、隣の席だったコだよね?」
イケメンがニコニコしながら話しかけてきた。
人を魅了する笑顔。
警戒心を抱かせないオープンマインドな雰囲気。
キレイなラベンダー色のシャツに、ジーンズ。
「はい……」
「あの時からかわいいと思ってたんだよね! わー、運命の再会だなぁ」
右手を取られ、両手で包まれ、握手される。
あ、指先がザラザラしてる。
弦楽器奏者の手だ。
「オレ、設楽龍之介。こいつにヴァイオリン教えたの、オレ。よろしくね」
「ちょっと、僕の同僚にちょっかい出すなよ」
三神くんを見ると、すごく嫌そうな顔をしている。
わ、意外。
誰にでも人当たりが柔らかいのに。
あからさまに嫌な顔すること、あるんだ。
「……どうも。打ち合わせ、11時からのはずじゃ……」
「悪いわね。仕事の都合で時間変更してほしくて電話したんだけど、出なかったから。彼女が来てるとは思わなかったのよ」
「彼女ではないです」
私は咄嗟に否定。
「あらそ?」
早瀬さんは不思議そうに三神くんと私を見比べる。
美人の目ヂカラにドキドキしてしまう。
近くで見ると、ますます美人だなぁ。
凛々しくて、かっこいい系の美人。
今日は濃いブラウンのパンツスーツ。
長い髪は後ろでまとめられている。
「ねえねえ、定演のとき、隣の席だったコだよね?」
イケメンがニコニコしながら話しかけてきた。
人を魅了する笑顔。
警戒心を抱かせないオープンマインドな雰囲気。
キレイなラベンダー色のシャツに、ジーンズ。
「はい……」
「あの時からかわいいと思ってたんだよね! わー、運命の再会だなぁ」
右手を取られ、両手で包まれ、握手される。
あ、指先がザラザラしてる。
弦楽器奏者の手だ。
「オレ、設楽龍之介。こいつにヴァイオリン教えたの、オレ。よろしくね」
「ちょっと、僕の同僚にちょっかい出すなよ」
三神くんを見ると、すごく嫌そうな顔をしている。
わ、意外。
誰にでも人当たりが柔らかいのに。
あからさまに嫌な顔すること、あるんだ。
