恋色シンフォニー



翌朝。
朝ごはんのとき。
圭太郎は、ダイニングテーブルの上に、ピンクの封筒を置いた。
キレイな字で“三神圭太郎様”と書かれた昨日の封筒……。

圭太郎が私の方に封筒を滑らせる。
「どうぞ」

開けて読めと?

目で問うと、圭太郎がうなづいた。

どういうつもり……?

戸惑いながら、
封筒を手に取り、
裏を見ると、
キレイな字で、

“設楽龍之介”

とあった。

設楽さん、字がお上手!
お上手すぎて、女の人だと思ったじゃないの!

封筒から紙を取り出す。
便箋ではない、……書類?

広げて、

絶句。