恋色シンフォニー


次はいよいよ、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番。
ブルッフって作曲家自体はちょっとマイナー感が否めないけど、このヴァイオリン協奏曲は人気曲だ。

設楽さんがステージに出てきた。
設楽さん、大柄だから、ヴァイオリンが小さく見える。比率がおかしい……。

三神くんにヴァイオリンを教えた人は、一体どんな演奏をするんだろうか。


設楽さんは、指揮者と握手。
コンマスと握手。
客席にお辞儀。

そして、位置につき、ヴァイオリンを構える。

モーツァルトの余韻が残っていたホールの空気が、ガラリと変わった。

圧倒的な存在感。

普段のようなチャラさ・軽さは、どこにも感じない。