君色のソナチネ





「ねぇ、神峰君。
なんでそんなに純怜に優しいの?」


は?


「優しくないだろ。
ただ興味があるだけだ。俺もこんなに人に興味を持つのは初めてでよく分からない。

…だが、少し守ってやりたいと思う。」


なんでこんな事が口から出てきたのか、よくわからない。


「それって、純怜のこと好きってこと?」


はぁぁぁ?
どうしたらそうなる。
漫画みたいに目を輝かせている春咲。
鬱陶しい。


「んなわけあるか。」
あってたまるか。


「なんだ〜つまんないの〜。」


否定しながらも、少しだけ動揺している自分がいた。





「ふぁ〜〜。

あれぇ〜、ここどこ〜?」


間抜けな欠伸が聞こえてきた。

さて、後は春咲に任せて俺は教室に戻るとするか。