君色のソナチネ





ー華菜sideー



みんなで話していると、いつのまにか一限目が終わっていた。


ホールでは、チャイムが鳴らないんだ。


そういえば、さっきまで一緒に話していた純怜がいない。どこに行ったのかしら。


「ねぇ、みんな。
純怜どこにいったか知らない?」


「「「分かんない。」」」


ですよね。今までみんなで話盛り上がってたしね。


もう、本当に困った子なんだから。
方向音痴な上に、迷っても、自分が迷ってることにすら気づかない。


学校でも何回も迷ってるし。


「ちょっと、純怜探してくるね。
みんなは先に教室戻ってて。」


「「「りょうか〜い。」」」


みんなの返事を聞きながら、ホールを出て、とりあえず東校舎の方へ向かう。


もう、本当にどこにいったのよ、と思いながら、東校舎へとつながっている渡り廊下へきたとき、向こうの方から神峰くんがこちらへ走ってきていた。


どうしたのかしら。まあ、ついでに純怜の居場所知らないか聞いてみようと思い神峰君をみると、誰か抱えてるっ⁇えっ?


「っっ純怜⁇ちょっと‼︎大丈夫‼︎⁇」


どうしたのか聞こうと思ったけれど、彼もらしくなく焦っていたので、ただ事じゃない事を理解する。


「話してたら、急に倒れた。
詳しい話は後だ。保健室まで案内してくれ。」


そう言って走り出した神峰くんの後を追い、そのまま2人で保健室へ走って向かう。