ー奏sideー
「おい、純怜。」
一応、女子達の会話が終わったのを見計らって話しかけたつもりだ。
「なによ。
ってか何で名前で呼んでるのよ。」
あぁ?
…それもそうか。
完全に無意識だったな。
向こうでは名前で呼んでいたからか?
「俺の勝手だろ。」
めんどくさい。
「…はぁー。
また俺様。
本当にさっきとは別人みたい。
こいつ二重人格なんじゃないの?」
小声でぶつぶつ言ってるが、全部聞こえてる。
気付いてないのか?
相変わらずおもしれぇ奴。
まぁいい。
「お前に話がある。
机運ぶから、案内してくれ。」
「何で私が案内しなきゃいけないのよ。
めんどくさい。」
そう言っている純怜を無視して、ホールの外へ出ようとすると、
「ああもぅ!分かったわよ‼︎
案内すればいいんでしょ、すれば‼︎
私はあんたに頼まれたからじゃなくて、あのダルそうな先生に頼まれたから案内するんだからね!」
怒った様子で言ってくる。
「っフ、。」
「なんで笑ってんのよ!」
お前が面白いからだよ。
普通、ダルそうな先生に頼まれても引き受けるやついねぇだろ。
怒らせると厄介だとか、信頼されてる先生だから、だとかなら分かるが。
全然説得力ねぇ。
「混乱してるのバレバレだぞ。」

