君色のソナチネ





ー純怜sideー



「「「純怜、凄くよかったよ。」」」


「ありがとう。」


華菜と話していると、樹音、あっちゃん、雪ちゃんが駆け寄ってきてくれた。





「今回はズバリっ、自然の営みでしょ‼︎」

とあっちゃん。


「そうね、篤実の言う通り、水を主として、周りには森も広がってるし、生き物たちもいたわ。」

と雪ちゃん。


「そして、最後のほうで、地球の偉大さ的なものを感じたよ〜‼︎」

と樹音。





試験や演奏会で演奏する度に何故かみんな興奮して駆け寄ってくるんだ。





そして毎回、こうしてイメージを伝えてくるんだけど、みんなよく分かってらっしゃる。


「流石、みんなだね。
私のこんな演奏からよく分かったね。」


本当に毎回毎回、私が弾いたイメージ通りに感想をいってくれるから、驚いてるんだ。





なのに、みんなは、


「「「はぁー。」」」


うん、毎回こうなる。




そしてどうしていいか分からないから、
華菜の方を向く。




いつも、まったくもうっ、なんて顔をしながら、みんなに話してくれる。



なんだかその場にいてはいけないような気がしていつも盛り上がるみんなをその時だけは遠目から見てるだけなんだけど。



なんとなく寂しいなぁなんて思っていると、あいつが私の名前を呼んできた。