君色のソナチネ





どうやら私と先輩が一番最後に着いたみたいで、企画委員の人に、ちょっとだけ怒られてしまった。

先輩に申し訳ないですって言うと、気にしないでっていって下さる。

本当、心が広いよなぁ、柏木先輩って。

なんか、お姉ちゃんみたいな存在。

あっ、私、お姉ちゃんいないけど。





ステージ裏にはみんなの見慣れた顔があった。

なんか懐かしい。

今日の朝ぶりなのに、忙しすぎて長い間会ってない気分になっちゃった。




「みんなぁ。
シフト行けなくて、任せっきりでごめんなさい!」

まず謝らなきゃなぁっと思ってたこと。





華菜「もう、何言ってんの!」

樹音「そうよっ!こっちは全然大丈夫だから、頼りなさいっていつもいってるでしょーっ。」

篤実「やっと、我らが純怜様の登場よ‼︎
ほんと、純怜がいないと何も始まらないんだから!」

雪美「ほんとほんと、待ちくたびれちゃった。」

「あはははー、ごめんごめん。
何で私が呼ばれたか疑問に思ってたら、時間とってたみたい。

場違いかなぁって思ったんだけど、みんなと一緒にミス空丘に出れるなんて、幸せ。

足引っ張らないように頑張るからっ‼︎」





「柏木先輩、どう思います?この子の無自覚、天然、鈍感さ。」

華菜、それ誰のこと?

「あはははー、私にもいつも発揮してくれてるよ、無自覚、天然、鈍感さ、ねっ‼︎」

私の方をチラッと見ながら言った先輩。

そんな先輩の言葉に、華菜と樹音、あっちゃんにゆきちゃんが、爆笑している。





まただっ!
この私だけ置いてけぼりにされてる感。

「ねぇ、みなさん、何の話してるんですか?」

そう聞くけれど、
全く相手にして貰えない。

「こういうところがまた可愛いいのよね。
でも、どういう脳みそしてるのか見てみたいってたまに思うわ。」

柏木先輩、それ、面白いですっ!
なんていって、また、あはははって笑うみんな。



「もういいもん、みんなの事なんかしーらないっ‼︎」

たまには拗ねてもいいでしょ?






「ほら、こういうところとか、妹みたいで。」

そう付け加える先輩。

「本当に訳がわからないよー!」

私が頭を抱えると、またみんな笑い出す。




「本当、音楽科の2年生って仲良いわよね!
ずっと、大切にしなさいね。」

先輩がそう言うと、頷くみんな。
どっからどうやって、こんな話になったかなんて分からないけれど、私も頷いておこう。




「ミス空丘候補の皆さんはステージに上がってください。」

やっと準備が整ったみたい。
順番的に、1番最後の私が最初にステージに上がると、みんなが続く。

あっ、神峰!

ステージの後方には、ミスター空丘の候補の人たちが椅子に座ってるんだぁ。

ってことは、この前でやるの?

神峰が見てくれてると思うと、頑張れる気がしてきた!