「うーん、服どれにしようかな?」

美晴が退院して何日かたったある日
私はデートに着ていくものを迷っていた



…ほんとは不安がいっぱいある。

だって、デートをしたその日に事故にあって美晴が記憶をなくしたから…



そんな不安もあるが美晴と一緒にいるだけで幸せっていうのも事実なんだけどね


「あー、もう!決まんないよー。こんな時は」


プルルルル、ガチャ


『はーい、もしもし奏ちゃん?』

「桃華!助けて、服が…」


『わかった、すぐ行くから待ってて』


「来たよ!」

「え、はやっ!?」

「ごめん、絶対来るだろうなって思って待機してた!」