「ま、いいけど。これ」 そう言って渡されたのは… 「ノート?なんで?」 「今日の授業分」 え…。 頼んでないのにわざわざとってくれたの、私の分を? 「…ありがと」 「わー、珍しく素直♪まぁどういたしまして。あんま無理すんなよボソッ」 最後の言葉は私にしか聞こえない声で耳元でボソッと言っていた 遠くなっていく彼の背中を私はずっと見つめていた。 珍しく優しい彼を不思議に思いながらも今まで感じたことのない気持ちを胸にしながら…