しばらくの無言のあと男の人が私の方に来た。
背は170cmくらいかな…。
私より頭1個分高い。

「きみなんて名前⁇
俺は古賀大毅って言うんだ。」

よろしくといいながら握手を求めるように手をだされた。
私は我に返り慌てて差し出された手を両手でにぎった。

「佐原玲奈ですっ
あの…よろしく…」

緊張しすぎて何を言えばいいのかわからない。

びゅうーっ

強い風が吹いた。
私は風に押されるように手を離して扉に走って行った。