私にとっての夏はあまりいい思い出がなく苦い季節だ。
この病院に入ったのも夏だし幼い頃になくした両親も夏だった。

「少し外に出よう…」

ずっと病室にいるのも億劫だと思いお昼ごはんがくるまで屋上に行くことにした。