君がいたから…

俺は、あんまりベタベタ引っ付いたりするのが好きじゃない。

とか、言うけど今まで野球一筋だから今まで彼女がいた試しがない。

「はぁー!飽きるとか意味わかんない!ずっと一緒だよねー!」

「そうだね!ずっと葉月と一緒ー!」

本当にこいつら小学生みたいな会話。
さっきまで死んでたろ興毅のやつ。
次、俺の前でいちゃついたら殺す。

「てかさ!高校生になったんだし蓮仁も彼女作った方がいいよー!高校生で童貞とかやばいし!」

そんなことを興毅に言われなくてもわかってる。でも、野球が忙しくて恋愛どころじゃない。



本音は、市場さんと付き合いたいよ。

「あの?福本さん?」

後ろから話しかけられた。
誰だよ?今、イライラしてんだよ。
振り返るとまさか…


そこに立っていたのは

加藤 麻衣。

中学校が一緒で家もそこそこ近い。

あまり話したことないけど名前と顔くらいは知ってる。

いきなり話しかけられてちょっとびっくり。

「おっと!俺らお邪魔みたいなので先に教室行くわ!頑張って蓮仁くん!」
「ファイトー!」

相変わらずふざけてる興毅達。

「なんか、俺に用?」

女の子とあまり話したことのないからちょっと怒った風に言ってしまった。

「いや…5月25日予定空いてるかなって。ちょうどプロ野球のチケット2枚あるので一緒に行けたらと思って…。」

行きなり?
俺、加藤さんと話したことないぞ?
なんで俺?
まさか、俺のこと好き⁇

女の子にデート誘われたことないからテンションが上がる。頭が吹っ飛びそうなくらい。