昌「沙羅、どうすんだ?」
沙「そうねぇ、早めるのはダメなの?」
昌「……一週間後ぐらいならいいけど」
あら、以外ね。昌人ならもっと楽しみたそうなのに。
沙「じゃ、一週間後に全校集会でね。」
昌「わかったよ。」
ーバタン
昌人が出ていき、裏生徒会室には“二人きり”になった。
沙「私を怨んでいるでしょう?そうよね、あなたを殺した女なのだからね。」
櫂『そうだな。俺はお前を怨んでいるから成仏できないんだ。』
私と話している人は、一ノ瀬櫂。
私が校内処刑で殺してしまった男だ。
櫂『どうせ、正義部の皆も殺すんだろ?』
沙「あら、よくわかってるじゃない。嬉しいでしょ?あっちで皆に会えるのだから。」
櫂『っ…!お前、死にたいのか?』
ふふ、面白いこと言うわね。
死んでるのに。
沙「私は死なないわ。正確には死ねないだけどね。」
櫂『なぜだ?』
沙「私はね、血を浴びながら生きる鬼の。それをやめたら、私はただの殺し屋になるわ」
昔から、そう周りから言われてきた。
お前は、血を浴びながら生きろ。
同情という感情を捨てて、鬼になるのだ。
ってね。
櫂『今だって殺し屋じゃないか』
沙「そうね。でもそれは、スマイルキラーとしてだけどね。」
私が自虐的に笑うと、一ノ瀬君は消えた。


