「お久しぶりだね。
はるちゃんも、勧誘に来たの?」
懐かしい顔に、すこしだけ
新しい環境への緊張が緩和されていくのを
感じる。
ただ、大勢の前で
大声で名前を呼ぶのはいただけないが
彼女らしいとも思った
はるちゃんは、
やることもけっこう大雑把だ。
そして、自身とともに恰幅が良い
「元気、元気!
今日は、
まぁ勧誘はついでかな?
今ちょっと、
執行部の活動で仕事中なの。」
「「執行部?」」
綾と声が揃う。
「あれ?はるちゃん執行部だっけ?」
綾が代弁してくれたことにうんうんと
同意する。
二人で詰め寄ると
彼女は照れたように薄く笑った。
「うん。卓球と執行部
兼部してて。。。
あ、あっちの
セミナー棟2階で、活動してるから
見に来てよ。」
そういうと、嵐のようにさっていった。
セミナー棟か、、、
無意識に、少し高くて遠い場所にある。
校舎か隔離されているかのような
そんな建物だった。
小高くて
他の建物と異なる造りや
雰囲気を感じるセミナー棟
なんだか、
とても興味をそそられた。
