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限りなく優雅な姿絵
とにかく、この肖像は
昔、愛した人に
とてもよく似ているんだ。
今でも見つめ、話しかける
私の目の奥にいると信じて
素晴らしい愛の日々を心に
愛おしい追憶
心に残る
熱い気持ちに
希望が生まれていることを
キスして、愛の叫びを誓い、
姿が変わることのないあの人には
もう、聞くことはできない
こんなにもそっくりに似せて、
一体誰が描いたのだろうか
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【あれはね、ある肖像画を見て、
昔愛した人を思い出しているって歌なの】
歌が、頭の中に蘇る。
それは私自身の声ではなく、あの人の声で。
最後に聴いた、あの人の声で。
泣きながら、私のために歌ってくれた、
私だけが聴くことのできた特別な声で。


