「それよりどうして星歌が綺羅だとわかったの?」




『幼馴染みだから』





「・・・・・は?」




『綺羅と俺と空斗は同じ幼稚園出身でよく遊んでたんだ』





「でも綺羅一言もそんなこと言わなかったわよ?」




『10年以上もたって、体も顔も変わったしね。しかも幼稚園のとき
綺羅のことを“きらちゃん”
空斗のことを“そら君”
俺のことを“りっくん”
って呼んでたからね』





「なんで柏木君だけそら君なの?」




『たぶん、漢字だと思う。
なぜか綺羅は漢字が読めてたから。
空斗自身呼ばれ方にこだわってなかったからそら君でもよかったんだと思う


たぶん綺羅も空斗もまだ気づいてないよ、幼馴染みだってこと』




「なるほどね
で、あなたはどうしたいの?」





『どういう展開になるか見たいな。おもしろそうだし。』





「そうね、おもしろそう
ねえ、わたしも参加していい?」





『いいよ。』




そして来週から俺たちは動き出す