「……伝えるけど……お稽古、忙しいんじゃないの?」
本当にれいちゃんを心配しているつもりだけれど……多少の後ろめたさも感じた。
「はい!公演が始まっちゃうと新公が終わるまでは無理ですけど……後半の土日でチケット取りますから、彼を誘ってきてください。」
頬を染めてそう言ったれいちゃんのお願いを私が拒否れるはずがなかった。
「……2学期は行事も多いから……都合のいい日、聞いておくわ。」
れいちゃんはうれしそうに何度もうなずいた。
車を見送ってから、言いようのない想いが心を席巻した。
帰宅するとすぐに浴衣を脱いで、頭から水のシャワーを浴びた。
滝に打たれてる気分で、しばらくそうして頭を冷やす。
矛盾してる……私。
義人くんとまた一緒に過ごせることがうれしくて……でも束縛する気も、約束する気もなくて……なのに、れいちゃんの想いを知って動揺してる。
参ったな……。
0時過ぎてから、義人くんがやって来た。
「……何か、照れるわ。」
玄関先でそう言われて、私まで恥ずかしくなってしまった。
「まあ、久しぶりだし……ところで、たぶん、お腹はすいてないよね?紅茶でも、飲む?」
「ん~。別にのども渇いてへんし、いいわ。とりあえず、夏子さんに、触れたい。」
そう言って義人くんは私に腕を伸ばして引き寄せた。
優しいキスと抱擁から、ふわりと私を抱き上げた義人くんは、首を捻って聞いた。
「夏子さん、痩せた?」
「……そんなことないと思うけど……君がたくましくなったんじゃない?」
義人くんは、目を細めた。
「そっか。……身体だけじゃなくて心もタフにならんとな。……夏子さんを守れるように。」
静かだけど強い意志を感じた。
女としては、うれしくないわけがない。
でも、重荷にはなりたくない私は、ちょっとだけ不安も感じた。
結局その夜は一睡もできなかった。
性行為もあったけれど、それよりもいろんな話をした。
一緒に過ごせなかった空白の時間を埋めたかったのかもしれない。
「……消し炭、拾えたかしら。」
白む東の空を見ながらそうつぶやくと、義人くんが反応した。
「大文字?え?夏子さん、行きたかったん?」
「ううん。私は、全然。装備も持ってないし。……あ、そうだ!君のお友達も登ったでしょ?あの子達、どんな子?危ないことない?……かわいい女の子1人、くっついてっちゃったんだけど。」
義人くんが来たらすぐに聞くつもりだったのに、すっかり忘れてた。
……てか、それどころじゃなかった。
本当にれいちゃんを心配しているつもりだけれど……多少の後ろめたさも感じた。
「はい!公演が始まっちゃうと新公が終わるまでは無理ですけど……後半の土日でチケット取りますから、彼を誘ってきてください。」
頬を染めてそう言ったれいちゃんのお願いを私が拒否れるはずがなかった。
「……2学期は行事も多いから……都合のいい日、聞いておくわ。」
れいちゃんはうれしそうに何度もうなずいた。
車を見送ってから、言いようのない想いが心を席巻した。
帰宅するとすぐに浴衣を脱いで、頭から水のシャワーを浴びた。
滝に打たれてる気分で、しばらくそうして頭を冷やす。
矛盾してる……私。
義人くんとまた一緒に過ごせることがうれしくて……でも束縛する気も、約束する気もなくて……なのに、れいちゃんの想いを知って動揺してる。
参ったな……。
0時過ぎてから、義人くんがやって来た。
「……何か、照れるわ。」
玄関先でそう言われて、私まで恥ずかしくなってしまった。
「まあ、久しぶりだし……ところで、たぶん、お腹はすいてないよね?紅茶でも、飲む?」
「ん~。別にのども渇いてへんし、いいわ。とりあえず、夏子さんに、触れたい。」
そう言って義人くんは私に腕を伸ばして引き寄せた。
優しいキスと抱擁から、ふわりと私を抱き上げた義人くんは、首を捻って聞いた。
「夏子さん、痩せた?」
「……そんなことないと思うけど……君がたくましくなったんじゃない?」
義人くんは、目を細めた。
「そっか。……身体だけじゃなくて心もタフにならんとな。……夏子さんを守れるように。」
静かだけど強い意志を感じた。
女としては、うれしくないわけがない。
でも、重荷にはなりたくない私は、ちょっとだけ不安も感じた。
結局その夜は一睡もできなかった。
性行為もあったけれど、それよりもいろんな話をした。
一緒に過ごせなかった空白の時間を埋めたかったのかもしれない。
「……消し炭、拾えたかしら。」
白む東の空を見ながらそうつぶやくと、義人くんが反応した。
「大文字?え?夏子さん、行きたかったん?」
「ううん。私は、全然。装備も持ってないし。……あ、そうだ!君のお友達も登ったでしょ?あの子達、どんな子?危ないことない?……かわいい女の子1人、くっついてっちゃったんだけど。」
義人くんが来たらすぐに聞くつもりだったのに、すっかり忘れてた。
……てか、それどころじゃなかった。



