「やめて。写真とか、マジで勘弁。悪夢や。夢にまで出てくるのに。セルジュ……同じクラスの松本聖樹もたまたま来とって楽屋で一緒になってんけどな、あいつは男とわかったら、コロッと態度変えよったわ。俺はまだ無理。彩乃の中に、舞台の美女を探してしまうねん。重症や。」
……失笑しか出ないわ、それ聞いても。
「まあ、梅宮くんが拒否しないなら、男色もいいんじゃない?何事も経験かと。」
からかうつもりでそう言ったら、義人くんはマジで怒ってしまった。
「何で夏子さんはいつもそうなん!?嘘でも独占欲見せてくれな、俺、惨めやわ。」
ちょっとびっくりした。
「独占欲って……独占する気ないって何度も言ってるじゃない。」
「じゃあ!俺が他の女とつきあっても、何も思わんの?それでいいんか!」
「いまさら?……とっくに慣れてるわ……2年間ずっとそうだったもの。」
言ってて少しつらくなったけれど、表情には出さないようにした。
義人くんは顔をしかめた。
「……俺、ほんまに、わからんわ。それで、俺のこと、好きって言われても……信じられへん……」
「そう。」
私は肩をすくめて、食べ終えた食器を片付けようと立ち上がった。
ちょっとふらついたけど、テーブルに手をついて何とか耐えた。
「俺がやる。座っとき。」
義人くんはそう言って立ち上がると、私を椅子に座らせた。
「……ありがとう。」
ほんとにね、好きなのよ。
こういう優しいところも、よく気のつくところも、……居心地よすぎて……。
「夏子さんさ~、離婚した元旦那さんに未練あるの?」
洗い物をしながら、義人くんがそう聞いてきた。
背中を向けてるから顔は見えないけど、何気ない口調に緊張感が漂っていた。
「全くない。……てか、もともと、他に好きなヒトがいたから。」
嫌な女、と自嘲しながらも、本当のことを答えた。
義人くんには嘘はつきたくなかった。
「……そうなん?……ほんま、わけわからんわぁ……その『好きなヒト』は不倫?何で一緒にならへんかったん?」
「不倫じゃない。でも10歳年上のヒトだったから、ずっと子供扱いされてた。……彼には忘れられない女性がいたし。」
義人くんが振り返った。
「まんま、やん!夏子さん、俺に意趣返ししてへん?」
え?
何、言ってるの?
「……そんなつもり、ないけど……第一、彼と、もうとっくに終わってるし。」
未練がないと言えば、嘘になる。
でも、終わりは終わり。
自分で決めたんだもの。
……失笑しか出ないわ、それ聞いても。
「まあ、梅宮くんが拒否しないなら、男色もいいんじゃない?何事も経験かと。」
からかうつもりでそう言ったら、義人くんはマジで怒ってしまった。
「何で夏子さんはいつもそうなん!?嘘でも独占欲見せてくれな、俺、惨めやわ。」
ちょっとびっくりした。
「独占欲って……独占する気ないって何度も言ってるじゃない。」
「じゃあ!俺が他の女とつきあっても、何も思わんの?それでいいんか!」
「いまさら?……とっくに慣れてるわ……2年間ずっとそうだったもの。」
言ってて少しつらくなったけれど、表情には出さないようにした。
義人くんは顔をしかめた。
「……俺、ほんまに、わからんわ。それで、俺のこと、好きって言われても……信じられへん……」
「そう。」
私は肩をすくめて、食べ終えた食器を片付けようと立ち上がった。
ちょっとふらついたけど、テーブルに手をついて何とか耐えた。
「俺がやる。座っとき。」
義人くんはそう言って立ち上がると、私を椅子に座らせた。
「……ありがとう。」
ほんとにね、好きなのよ。
こういう優しいところも、よく気のつくところも、……居心地よすぎて……。
「夏子さんさ~、離婚した元旦那さんに未練あるの?」
洗い物をしながら、義人くんがそう聞いてきた。
背中を向けてるから顔は見えないけど、何気ない口調に緊張感が漂っていた。
「全くない。……てか、もともと、他に好きなヒトがいたから。」
嫌な女、と自嘲しながらも、本当のことを答えた。
義人くんには嘘はつきたくなかった。
「……そうなん?……ほんま、わけわからんわぁ……その『好きなヒト』は不倫?何で一緒にならへんかったん?」
「不倫じゃない。でも10歳年上のヒトだったから、ずっと子供扱いされてた。……彼には忘れられない女性がいたし。」
義人くんが振り返った。
「まんま、やん!夏子さん、俺に意趣返ししてへん?」
え?
何、言ってるの?
「……そんなつもり、ないけど……第一、彼と、もうとっくに終わってるし。」
未練がないと言えば、嘘になる。
でも、終わりは終わり。
自分で決めたんだもの。



