病院から帰ったあと、椿のお母さんは泣いていた。むしろ泣くことしかできていなかった。 そりゃそうだろうな。 椿…お前は親不孝だぞ、ばーか。 そうおもいつつ、俺も涙が止まらなかった。 弟君の部屋からは歌が聞こえる… 椿の弟君はまだ7歳だから。 よくわからないのだろう。 いや、わかっているか… わかっているからこそ、彼なりに悲しみを噛みしめているのだ。 だって、歌が震えて聞こえるから…