「ふん、いいもん別に。理玖くんの魅力はわたしが知ってればいいもん!」
「全否定してるわけじゃないでしょ。」
そうだけど。
実際に周りの女子の皆様方も、理玖くんがかっこいいということは全員一致で認めてると思う。
一応暖ちゃんも、含め。
「だけど結局否定してるじゃない。」
「そりゃあんな態度だからね、モテるもんもモテなくなるって。」
当然、とでも言いたげな暖ちゃんは、だいぶ理玖くんに否定的な人間なのだ。
だけどいつも、わたしの理玖くん話に耳を傾けてくれている。
つまりわたしにとって暖ちゃんはよき(毒舌な)理解者であーる。

