「理玖くんっ、おはよう!今日はいい天気だねぇ。」
教室に入り、一番に行くのは自分の席ではなく……彼の席。
「……小原、朝からうるさい。」
まだ眠たそうに呟いたのは、わたしの好きな人である、神口理玖(かみぐちりく)くん。
クールでとにかく整った顔つきに、身長は180センチ。
長年やっているというサッカーで鍛え上げられた筋肉質かつ細身な体つき。
あぁ、とにかくかっこいいのです。
ちなみに難があるとみんなが口を揃えて言うのは、ちょっぴり冷たくて、無口だから。
だから本当は確かに、近づきにくいのだけれど……。
もうわたしは、そんな風に理玖くんを見なくなった。
……あら、今日は珍しくちょこっと寝癖がついてるわ。
そんなところも、チャーミングでよろしい!