「だれ???」
最初に口を開くことができたのは泪だった。
なんとなくクラス中が見守る。
そりゃそうだ。
美香は巨乳で癒し系で、足が細い。
女子から見ても男受けばっちりなのはよくわかる。
「バイト先の人だよー?
あの短期のやつ!
レジのしかたとか丁寧に教えてくれて、かっこいいのー!!!!
松原さんていうんだぁ。」
美香の言葉に、愕然とした。
私も、松田さんのことは期待してるけど、
付き合ってほしいとか言われない。
LINEも知ってるのに何の連絡もなかった。
からかわれただけかもしれないと思っていたところで、美香から強烈なパンチをされた気分だ。
「ほんとはね、リーダーの高橋さんにも告白されたんだけど………
好きなのは松原さんだからって断ったり、最近ごちゃごちゃしてたぁ!」
三人は楽しそうに話を続けているけど、私にはうすい壁越しに聞いてるみたいにくぐもって聞こえた。
泪は誰もが羨ましがる彼氏がいる。
梨々香は甘酸っぱいアタックされてる。
美香は二人から同時に告白されてる。
私だけ、よくわからない。
